現実なんてこんなもの -4ページ目
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人目に聞いてみる

 遠来より、会ったことのない知人来る。というわけで、友達連中で集まってごはんの会。年下のきみもいっしょにいたのだけれど、やっぱり「兄弟ですか?」って聞かれたよ。
 
 前も別の人にそう云われた。それなりに仲良くしているつもりなんだけど、やっぱ添うているようには見えないんだろうなぁ。そして、人目は以外と信用できる、と思う。この分野では。

 呑んで、食べて、いっぱいおしゃべり。男子一同と女子どもの平均年齢が7つほど違ってびっくりだ。もちろん、楽しかったよ。またみんなで会えるといいね。


きっと会えるは、まず会えない

 昼間は忙しいけど、夜は食事に出るからそのときに会えたらあおう、って、いったじゃないか。きみは。

 とりたてて連絡もないまま、こちらもいつもどおりの終業時間。仕事場を出て電話かけたら、今ごはんたべて帰るところ、って。もちろん、いとしの同居人くんと。
 「ごはんどうかなってかけてみたの」って云ったら、絶句してた。しないで欲しかった。いいんだ、別に。いつものことだから。会いたいときには、たいていすれ違い。もう、慣れた。

 なにか食べなきゃ、と思いつつ深夜営業のスーパーをのぞく。新種の炭酸水だけ買って帰る。たべたいものは、とくにない。

おうちにかえる、人を見送る

 年下の彼氏くんには、同居人がいる。今4年目くらいかな。彼より2こ上の、男の子と二人暮らし。

 これがねー、相手は男子なんだからといって、油断できなかった。まわりがからかうじゃれっぷり。夜になれば、帰るメールの着信音。まめだねって云ったら、だってごはん作る都合があるじゃん、って。

 駅前で待ち合わせて、ふたりで出かけていく様は仲のいいカップル。ときおりスーパーで見かける姿も、生活感のあるやりとりにも、家族っぽさがただよう。仕事帰りに待ち合わせて、雰囲気のいいバーに消えていくのも。

 もちろん仲が悪いよりいいほうが幸せだろうなあとは思うけど、夕方ふたりでいるときに、電話で夜ごはんについてながなが相談してるのを眺めているのは、ちょっと淋しい。
 
 野菜炒めの材料を買って、じゃあまたね、と手を振る彼を見送る私。ひとりてくてく帰る夜。

夏の終わりのにちようび

制服を着て学校に通っていたころは、8月31日が夏の境い目だった。それより前は夏。それが過ぎたら、秋。社会人になってから、そんな気分になるのは8月最後の週末。ここまでは、なんとなく遊んでもいい気がする。これをすぎたら、海には行けない。お盆に休む習慣がないせいか、よりいっそう、そう思う。

今年は、けっきょく海には行けなかった。や、去年も、おととしも、だ。ビーチで泳ぐのは、じつはそんなに好きじゃない。どっちかといえば、仲間とはしゃぐのが楽しい。だから、みんなが年々忙しくなってきて、いきおい海は遠くなった。

そういや、ただの一回たりともデートで海にいったことはないなぁ。海水浴といえば、仲間と。もっとチビだったころは、家族と。さいきんは、どちらもなかなか会えない。ちょっとさびしい。今月一番長く一緒にいたのは、ぎりぎり働いてるときの仕事仲間だ。たしか、先月も。

海と砂浜はさておき、夏のあいだにせめて一度くらいは会いたい、と思った相手と昨日電話でけんかした。けんか、なのかな。よくわからない。でも、次の約束をしないで切ったのは確か。

若い彼とは、このところうまく噛みあわない。こっちが平日深夜まで仕事場にいて、週末元気に出かける体力がないのが原因の一端だ、とは思うけど、なんともならん。まるで日曜日は寝てばかりのパパみたいでごめんね。でも、だめなんだ。

かれは元気にどこか出かけたらしい。電話をくれたようだけど、話す元気もなくてとらずじまい。

というわけで、一日ぐんにゃりしていた日曜。
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