夏の終わりのにちようび | 現実なんてこんなもの

夏の終わりのにちようび

制服を着て学校に通っていたころは、8月31日が夏の境い目だった。それより前は夏。それが過ぎたら、秋。社会人になってから、そんな気分になるのは8月最後の週末。ここまでは、なんとなく遊んでもいい気がする。これをすぎたら、海には行けない。お盆に休む習慣がないせいか、よりいっそう、そう思う。

今年は、けっきょく海には行けなかった。や、去年も、おととしも、だ。ビーチで泳ぐのは、じつはそんなに好きじゃない。どっちかといえば、仲間とはしゃぐのが楽しい。だから、みんなが年々忙しくなってきて、いきおい海は遠くなった。

そういや、ただの一回たりともデートで海にいったことはないなぁ。海水浴といえば、仲間と。もっとチビだったころは、家族と。さいきんは、どちらもなかなか会えない。ちょっとさびしい。今月一番長く一緒にいたのは、ぎりぎり働いてるときの仕事仲間だ。たしか、先月も。

海と砂浜はさておき、夏のあいだにせめて一度くらいは会いたい、と思った相手と昨日電話でけんかした。けんか、なのかな。よくわからない。でも、次の約束をしないで切ったのは確か。

若い彼とは、このところうまく噛みあわない。こっちが平日深夜まで仕事場にいて、週末元気に出かける体力がないのが原因の一端だ、とは思うけど、なんともならん。まるで日曜日は寝てばかりのパパみたいでごめんね。でも、だめなんだ。

かれは元気にどこか出かけたらしい。電話をくれたようだけど、話す元気もなくてとらずじまい。

というわけで、一日ぐんにゃりしていた日曜。