跳ねてばかり、飲んでばかりのウィークエンド | 現実なんてこんなもの

跳ねてばかり、飲んでばかりのウィークエンド

 土日とも、インディーズのライブで都心に出かける週末。両日ともスタンディングで2時間強。早めの整理番号チケットを手にステージから見える位置に陣取って、おとなしくしていられる筈もなく、曲がかかれば自然に跳ねる。揺れる。手が挙がる。我ながら、元気だと思う36の夏。
 はじめてみたバンドにはおどろきの連続。パフォーマンスは意外性満載、音はきれい、歌詞がすてき……と思って後で調べたら、どこもそれなりに有名なのね。不勉強でもうしわけございません。CD買ってくれば良かったなぁとおもいつつ、YouTubeでPVをリピート再生。

 ライブの間を埋めるように、元同居人君と呑む。金曜の夜と、土曜の夜、日曜の昼、日曜の夜。いくらなんでもやりすぎだ。ただの飲んだくれではないか、と協議するものの、おいしいんだからしょうがないという身もふたもない結論で締めくくられる。それにしたって、他にすることがないのかっつーくらいアルコール摂取量が減らない。海にいくとも、山に登るとも、モールを歩くとも、映画を見るともなく、ひたすら美味しい酒を楽しみ、酔いを口実に時を過ごすふたり。これはただの友達。ただの飲みとも。何度も唱えて、目を閉じる。

 彼氏君は日曜にイヴェント。土曜はその準備でお出かけ。電話で連絡とりながら、でもぜんぜん会えない日が続く。いつから顔を見てないのかな。どれだけその髪に触れてないっけな。さびしいよ、とても。そのさびしさも消したくて、ひとりの夜にまた栓を抜く。