風邪をひくのはいつだって遠足の前 | 現実なんてこんなもの

風邪をひくのはいつだって遠足の前

 まとまった休みもとらずに、たんたんと働いていた夏。その分おもいきり遊ぶべく、今週末はみんなで貸別荘にお泊まり。呑むぞー、遊ぶぞー、しゃべるぞーと今から期待しているものの、なんだかのどの調子がよろしくない。

 思い返してみれば、旅行以外はほとんど皆勤賞だった自分が、熱で学校を休むのはいつもイベントの前だった。小学校のキャンプ、中学校の修学旅行、それから、それから。そういや去年の秋でさえ、旅立つ前の週はのどガラガラだった。でかけてなにか食べるたび、薬を飲んでいたんだっけ。

 そうはいっても、気は心。のどがひっかかるなんて気のせい。風邪なんか聞いたこともない。そう自分に言い聞かせてたら、心優しい同僚から「もしかして風邪? 流行ってるからね……」なんて声かけられた。気遣いありがと、でもごめん。今日のところは、耳をぺたんと閉じさせて。意思の力で勝つために。